明治神宮ミュージアム(東京都渋谷区)は、企画展「明治神宮の刀剣」を2025年12月20日(土)から2026年3月8日(日)まで開催します。会期中は毎週木曜が休館で、開館時間は10時~16時30分(最終入館16時)。入館料は一般1,000円、高校生以下と20名以上の団体は1人900円で、小学生未満と障害者手帳所持者(本人)は無料としています。

本展では、明治神宮に奉納された刀剣のうち、特に優れた作品を一堂に展示します。日本では古代から、刀剣を神に捧げることで祈りや感謝を表す風習があり、史書『日本書紀』にもその起源が記されています。明治神宮では、御社殿復興が行われた昭和33年(1958)前後に奉納が活発化し、その後も現代刀工による奉納が続いてきました。近年では、明治天皇百十年祭の2022年に宝物殿で奉納鍛錬が実施され、そこで鍛えられた刀剣も奉納されています。

展覧会は、こうした歴史的背景を紹介しつつ、月山貞一作の太刀など、明治天皇ゆかりの品や奉納刀を通じて、「感謝と祈り」が形となった刀剣文化を伝える内容です。監修はふくやま美術館館長で東京藝術大学名誉教授の原田一敏氏が務め、学術的な視点からの解説も加わります。会期中の2026年2月26日(木)14時には、原田氏による公開講座「明治天皇と明治神宮の刀剣」(参加費1,000円、要事前申込)も予定されており、受講者には後日使える招待券が配布されます。

刀剣ブームが続くなか、奉納刀という信仰と歴史の文脈に光を当てる本展は、一般の刀剣ファンだけでなく、日本史や宗教文化に関心のある層の来館増加が見込まれます。初詣期間中には開館時間の延長も予定されており、国内外の観光客が神社参拝と合わせて日本の刀剣文化に触れる機会が広がるとみられます。

【イベント情報】

企画展「明治神宮の刀剣」

会期:2025年12月20日(土)~2026年3月8日(日)

会場:明治神宮ミュージアム(東京都渋谷区代々木神園町1-1)

休館日:毎週木曜(1月1日は開館)

明治神宮ミュージアム公式サイト:https://www.meijijingu.or.jp/museum/

source: PR TIMES

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